廃車登録後の修理・販売不可 ＮＳＷ州 犯罪防止の一環

ニューサウスウェールズ州ではこの8月から、いったん廃車登録した車の修理・販売ができなくなる。同州のデビット・キャンベル運輸相が、法改正を明らかにした。

廃車登録された事故車は、オークションで安価に落札され、犯罪グループにより、盗難車から取り出した部品を使って修理され、高額で売られるケースが多い。業界団体からの報告によれば、こうしたオークションで売られている車の10台に6台は、盗難車から転用されたと思われる部品が搭載されている現状だ。今回の同州の改正法は、こうした犯罪対策の一環。同州で昨年1年間に盗難の被害にあった車両は1万9千台で、このうち5,700台は未回収だ。廃車登録車で同期間に修理販売された車両は20,537台。