QLD州大陸規模の洪水 累積被害額は1日あたり1億ドル [環境]
クインズランド(QLD)州ロックハンプトンで1月5日、フィッツォロイ川の最高水位が史上2番目の9.2メートルに達し、数百戸が浸水。同地では向こう2日間、さらに激しく雨が降る見通しで、大陸規模の洪水被害は、隣接するNSW州にまで拡大する懸念が強まっている。
QLD州ではこれまでに40の市町村が浸水し、4千人以上の住民が避難生活を余儀なくされている。被害総額は6日現在、約50億ドル(約4千億円)と試算された。同州における主力産業で、国内GDPの0.2%を占める石炭の生産・輸出活動は停止したままで、同影響による損失額は1日あたり1億ドル(約80億円)に上る。また、ネギやスイカ、アボカド、さつまいも、コーン、レモンなどの主要生産地(全国の3割)も壊滅的な被害を被っており、今後、こうした穀類・野菜の価格高騰は必至の見込みだ。被災地ではまた、浸水の影響で山林から流されてきた猛毒のヘビがいたるところで目撃されており、近隣の医療機関では急きょ、血清の備蓄を増やして備えるなど、対応にあたっている。
2011-01-06 10:24
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