サイクロン・ヤシ 死傷者報告ゼロ 避難所で赤ちゃん誕生も [社会]
過去最大規模のサイクロン・ヤシは2月3日、現地時間午前0時ごろ、クインズランド州ケアンズから南のミッション・ビーチを直撃する形で上陸した。夜明けとともに徐々に各地の被害状況が明らかになる中、アンナ・ブライQLD州首相は早朝会見で、災害による死傷者の報告は入っていないとし、安堵の笑みも浮かべた。
対象地域最大都市のケアンズは、降雨量も予想を大幅に下回り、海に面したレストラン街や広場も一夜明けて、ほぼ通常通りの風景が戻りつつある。一方、ケアンズから南方で、ヤシ上陸の直撃を受けたタリー、ミッション・ビーチでは、家屋の9割が損壊などの被害をうけ、果樹園などが水没するなど壊滅的な被害が出ている。地域住民は、「まるで列車が通り過ぎるような轟音と振動で、恐怖の一夜だった」と、サイクロンの威力を表現していた。全体的な被害状況の確認作業が進む中、微笑ましい速報もあった。ドイツ人夫とケアンズに住む日本人女性アキコ・プルスさんが、避難所内の仮設救急室で午前6時過ぎ、元気な女の子を無事に出産した。介助したのは、結婚25周年記念の旅行で夫婦でケアンズを訪れていた英国人助産婦のキャロルさん。キャロルさんによると、「母子ともに元気。アキコさんは子供にヤシの名前だけはつけないって言ってたは」と声も弾んでいた。
2011-02-03 07:03
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0