オーストラリア人が建てる家 居住面積世界一 [社会]
オーストラリアで人気の最近の一戸建て新築住宅の平均的な大きさは、居住面積215平方メートルと、米国を抜いて世界一になったことが分かった。
連邦統計局のデータに基づくもので、一戸建て新築住宅は10年前に比べて10%広くなった。これまで世界一の広さを誇った米国の住宅事情は、昨年の金融恐慌の影響で平均212平方メートルから202平方メートルに縮小。欧州国内でトップのデンマークで137平方メートル、英国は76平方メートルと、豪州の住宅規模の大きさが際立つ。特にシドニーの最近の新築住宅を見ると、平均263平方メートル。住人一人当たりの屋内居住面積は100平方メートルを超える計算だ。
11月の最高気温平均33.3度 平年に比べて5.2度高 [環境]
英国の移民動向 出:42万7千人 入:59万人 [社会]
イギリスで昨年、国内から海外に移住した人の数は42万7千人で過去最多を記録したことが分かった。11月26日の公式発表に基づき、AAP通信がとりあげた。
英国から国外に移住した人のうち50%は英国での一時居住者が占める。英国からの主な移住先は、ポーランド、ドイツ、スペイン、フランスで、豪州は常にトップの人気を維持する。英国から豪州に移住した人のうち、63%は英国国籍で、32%は豪州永住権もしくは国籍の保有者だった。
英国から海外に脱出した人の数が前年度比25%と記録的に増えた背景には、昨年の世界金融恐慌に端を発する不況による経済的要因が指摘された。一方、英国に流入した移民の数は59万人。豪州からは2万6千人が英国を目指した。これら豪州から移住先として英国を目指した人々の過半数は、豪州国外生まれで、このうち9千人は英国人帰国者だった。ちなみに、豪州国籍保有者で英国に移住した人の数は前年度比4千人減の1万4千人だった。
夏だ!ビーチだ シドニー沿岸水質は100点満点 [環境]
6千頭のラクダの群れ 水を求めて村で大暴れ [環境]
豪州の住宅価格は妥当で維持可能 RBAの見通し [経済]
住宅価格の上昇傾向が続く中、豪連邦準備銀(RBA)はこのほど、豪州国民の経済力に照らして現在の価格水準維持に問題がないとの見方を示した。
豪州における自宅保有率は過去10年~15年、下落し続けている。連邦統計局のデータによれば、94/95年には42%だった同保有率は07/08年には33%に下降。住宅購入資金はほぼ倍の15万ドル(約1200万円)、全国の住宅価格中間値もほぼ倍の40万ドル(3,400万円)へと上昇した。国内主要都市における住宅価格の中間値は、1986年から上昇し続けており、03/04年度に比べ08/09年度は平均28%上昇。RBAのリック・バテリノ副総裁は、こうした住宅価格の高騰は、安定した経済力を有する熟年世帯にとっては、住宅の住み替えにともない財力アップに有利に影響し、現行の住宅価格は維持されるとの見方を示した。一方、これから家を買おうという35歳以下の若い世帯にとっては、厳しい現状であることも指摘。以前に比べて、大学進学率の上昇など、収入を得るために働き出す年齢が上がっていることも一因とした。可処分所得における一般世帯の借金が占める割合は、93年の50%から08年には150%に膨らんだ。
ごめんねジュゴン シドニー沿岸でサメよけネットの犠牲に [環境]
シドニーのクージービーチで11月25日早朝、サメよけネットにかかったジュゴンの死体が見つかった。熱帯海域に住むジュゴンがシドニー沿岸に下ってくるのは稀なことで、サメよけ用の網にかかって溺れ死んだもようだ。
シドニー沿岸で最後にジュゴンが目撃されたのは1950年代、ボンダイでのこと。専門家の話では、熱帯に生息するジュゴンは稀に、暖流にのって、ニューサウスウェールズ州沿岸に南下してくることもあるという。同州第一次産業省の記録によれば、1950年~1993年の間に、サメよけネットにかかって死んだジュゴンの数は5頭という。
激安タイガー航空 シドニー・メルボルン間片道2ドル [観光・レジャー]
愛犬を救え! カンガルーと戦った農夫の恐怖 [社会]
メルボルン郊外で農業を営むクリス・リカードさん(49)は、野生のカンガルーに襲われ溺死すんでの愛犬を助けようと、凶暴なオスのカンガルーと戦った体験を振り返り、「普通のカンガルーではありえないことだ」と語った。
リカードさんと愛犬ロッキーは11月23日、いつものように農地内を見回っていたところ、野生のオスのカンガルーと出くわした。 はじめ、驚いたカンガルーを追いかけたのはロッキー。ところが、農地内の貯水ダムまで追い込んだところで、形勢は逆転。カンガルーがロッキーに襲い掛かり、ロッキーを押さえ込み、水の中に沈めた。リカードさんは、ロッキーを助けようとカンガルーに挑んだが、今度はリカードさん自身もカンガルーに踏み倒され、体半分が水に浸かった。リカードさんは片方の手でカンガルーの攻撃をかわしつつ、もう一方の手で溺れかかった愛犬を水の中から引き上げ、必死だったという。カンガルーとの格闘で、リカードさんは額や胸、腕、腹部に深い切り傷を負った。額の傷からあふれる鮮血が目に入り、視界がきかない中、リカードさんの一撃がカンガルーののどもとに命中。この一撃でカンガルーは退散した。「野生のカンガルーと遭遇するのはめずらしくないけど、あんなに凶暴なやつは珍しい。あいつは本気でロッキーとわしを水に沈めて殺そうとしたよ」と、当時の恐怖を語った。
10月の新車販売好調 前月比3.7%増 [経済]
連邦統計局の発表から、10月の新車販売台数は8万1,122台で、前月比3.7%増だったことが分かった。(季節調整済み) 過去6年間で最低を記録した今年3月に比べて15%増。乗用車部門は、4万6892台で、2008年9月以来の販売台数を記録した。国内経済の好調さを裏付けるものとして、エコノミストらは、連邦中央銀行(RBA)が12月1日、3回目の利上げに踏み切るとの見方を強めている。
増え続けるシドニーの人口 新たな住宅地開発が急務!? [社会]
移民政策や人口流入により、シドニーの人口は向こう20年間に40%増えると予想される。これに基づき、大手不動産業者は、新に64万戸の住宅建設が必要として、ニューサウスウェールズ(NSW)州政府に提言している。
NSW州不動産協会がこのほどまとめ、州政府に提言した報告書「都市再生対策計画」によると、シドニーの人口増加に対応するために、すでに旧産業地の宅地化がほぼ終わった今、新たな宅地開発候補地区の確保が必要であると強調した。シドニーはここ10年、ピアモント地区、アレキサンドリア地区など、かつては倉庫や工場が立ち並んだ地区が、高級住宅地区として再開発され、都市景観も大きく変容した。シドニーの人口は今後も増加が予想され、将来の住宅需要に対応しての宅地開発が都市計画の鍵を握ると指摘された。
豪州の法人税制 世界ランク第48位 シンプル化が課題 [経済]
大手会計事務所プライスウォータークーパーズと世界銀行の調査から、豪州の法人税制度は世界の主な国の中で48番目と、企業にとっては喜べないランク付けとなった。
世界183カ国を対象に行ったもので、モルジブを筆頭に、カタール、香港、アラブ首長国連邦が上位にランク付けられた。ここ数年、これらの国では税制改革による法人税制度の効率化が進む中、豪州はこうした動きに遅れをとった形だ。2007年の調査時には豪州は37位だった。今回の調査では、対象国のうち45カ国が、法人税改革を実施したことも分かった。複雑な法人税支払制度の簡素化、税率の見直しの必要性が指摘された。ちなみに、豪州の企業利益に対する法人税関連すべてが占める割合は48%。
羊を積んだトレーラーが横転 500匹以上が犠牲に [社会]
ビクトリア州南西部のハイウェイーで11月20日、羊700匹を載せとさつ場に向かう途中の大型トレーラーが横転、はずみで路上に投げ出されたりするなど約500匹が犠牲になった。運転手はかすり傷と軽い打撲で無事だった。
プリンスハイウェイーの事故がおきた地点は、カーブの多い曲がりくねった道で、犠牲になった羊のほとんどは横転の衝撃で死んだり、怪我のために安楽死処分されたりした。警察は途中区間を通行止めにして、事故処理におわれた。
ベンツの中に現金150万ドル 資金洗浄容疑で男を逮捕 [社会]
優等生15歳少年 女性徒殺人未遂で懲役8年の実刑 [社会]
タスマニア州ホバートで、同級生の女性徒を斧で殴り、校庭に放置したとして、殺人未遂容疑に問われていた少年(15)に対して、このほど、懲役8年の実刑判決が言い渡された。
少年は今年3月、被害者の女性徒を人目のない広場に呼び出し、「お前が死んだら誰か悲しむ人がいるのか」と聞いた。女性徒が「誰もいないかも」と答えたところ、リュックサックに隠し持ってきた斧で、女性徒の頭を9回にわたって殴打。女生徒はこの約22時間後、校庭のベンチで瀕死の状態で横たわっているのが発見された。女生徒は3ヶ月の入院治療後、退院したが、脳障害が残り、その影響で人格も体格もまるで別人に変わってしまった。犯行の動機について、少年は、自分の親友がこの女性徒とつきあっているのがおもしろくなく、女性徒を嫌っていたからと述べた。裁判長は、少年の犯行は知的および精神的な障害によるものでなく、少年はむしろ高い知能を有する一方、人間としての未熟さ、異常なナルシスト傾向が認められるとして、判決を言い渡した。
頭部結合双子の分離手術 27時間超かけ成功 [ヘルス]
頭部で結合した双子の女児の分離手術が、メルボルンの王立子供病院で行われた。開始から27時間をすぎた11月17日、手術は無事に終了。今後の経過が見守られる。
分離手術を受けたのは、バングラディシュ生まれの双子の孤児、クリシュナちゃんとトリシュナちゃん。2歳11ヶ月。同病院外科部長のドナン医師は、「当病院にとっても、一生に一度の大手術だった。医療チームが一丸となって手術を無事成し遂げることができた」と、喜びをあらわした。双子が無事に手術を乗り越えられる可能性は25%。手術による脳障害が予想される可能性も50%と、極めて難しいものだった。総勢16人の外科医が携わった。同部長は、「先に予想したよりも長い時間がかかったが、担当スタッフには事前に休暇をとって備えてもらった。双子にも十分な栄養を与えることで、手術に臨んでもらった」「今後、さまざまな試練が患者には予想されるが、万全の体勢で二人の回復に努めたい」と語った。
カンガルーと衝突 大型バイクの男性死亡 [社会]
ニューサウスウェールズ(NSW)州南部ナウラで、大型バイクに乗っていた男性が、道路に飛び出してきたカンガルーと衝突したはずみで転倒、反対車線に投げ出され、対向車にひかれて死亡した。
事故があったのはナウラ南部のプリンセスハイウェー。死亡したのは、ボンダイジャンクション在住の男性(39)で、大型のハーレー・デビッドソンに乗っていた。男性は、地元病院に搬送されたが、死亡が確認された。野生のカンガルーが生息するオーストラリアでは、一般道でも時速100キロ以上で走行できる郊外や農村地で、カンガルーと車の事故は少なくない。カンガルーは突然進行方向を変えて逃げる習性があり、よけきれずにぶつかることも多いという。
戦地アフガンで不明の豪軍犬 1年ぶりに生還 [その他]
アフガンでの銃撃戦に巻き込まれ行方不明になっていた豪軍の爆発物探知犬がこのほど、1年ぶりに保護され、現地豪軍基地に無事に生還した。
行方不明になっていたのは、2008年に戦地に派遣された探知犬アビ(ラブラドール、推定4歳)。アフガン南部での銃撃戦の最中に、ハンドラーと離れ離れになり、行方が分からなくなった。味方軍兵9人が負傷する、激しい銃撃戦だった。アビは、砂漠をさまよううちにアフガン兵に捕獲されたと思われる。このほど、現地を偵察中の米軍兵がアビのよく訓練された様子を見て、敵軍の犬ではないと直感。保護し、豪軍基地に連れ帰ってくれた。1年ぶりに戻ったアビは、心身ともにいたって健康で、ちょうど現地を訪れていたケビン・ラッド連邦首相とも対面。アビが行方不明のまま戦地を離れた元派遣兵は、「アビの生還によって、我々の心に刻まれたジグソーパズルの最後の1ピースがうまった」と、喜びを伝えた。
10月の失業率5.8% NSW州の悪化目立ち6.1% [社会]
豪連邦統計局(ABS)の11月12日の発表から、10月の失業率は前月比0.1%悪化の5.8%だったことが分かった。州別では、ニューサウスウェールズ(NSW)州で、、前月の5.5%から6.1%に悪化した。
10月の新規雇用創出数は24万5千人(季節調整済み)。このうち、フルタイム雇用が2,900人、パートタイム雇用が2万1,500人を占めた。 州別ではNSW州に続き、クインズランド州も6.1%と、全国平均を上回った。国内の失業率は、ここ半年間、5.7%~5.8%で推移し、豪州経済の堅調さを裏付けている。経済アナリストの中には、豪連邦銀(RBA)は12月、再びの利上げに踏み切るととの見方も広がっている。
スリーシスターズ 見るのも有料? 観光税導入案に批判殺到 [観光・レジャー]
世界遺産指定のブルーマウンテンズで、観光客から新に入場料や使用料を徴収する案が検討されている。
スリーシスターズで知られる同地を管轄するブルーマウンテンズ市役所は、エコポイントへの入場料の新規設定や募金制度、有料パーキングエリアの拡大などを検討しており、同観光地の設備意地などにかかる費用に充てたい考えだ。これに対して、観光関連の業者や当局からは、強い不満や批判の声があがっている。
学生ビザ生活資金証明額 年間1万8千ドルに値上げ [教育]
豪連邦政府は、インドや中国からの留学生向けのビザ申請条件に含まれる生活資金確保証明額を、現行の年間$12,000から$18,000に引き上げる。一方、留学先教育機関の破綻閉鎖などの理由で、学校やコースを変更することを余儀なくされた場合には、現行のビザ申請費$540の支払免除を行うことを決めた。2010年度から適用、実施となる。
学生ビザの申請には、国籍ごとに豪州政府が設定するアセスメントレベルによって、提出書類や必要条件が決められている。日本をはじめアセスメントレベル1に指定されている国籍の場合、留学中の生活資金の確保を具体的に証明するための預金証明書などの書類提出は免除され、宣誓書への同意による簡易化が進んだ。一方、中国やインドなど、アセスメントレベル1以外の指定国からの留学生は、具体的な財力証明が必要。豪州国内における留学生の出身国別割合で最大のインドに関しては、悪徳エージェントによる偽装証明などが横行し、政府当局による摘発強化が水面下で行われてもきた。
ゴルフの星 タイガーウッズ選手が上陸 マスターズ参戦 [スポーツ]
タイガー・ウッズ選手が11月9日、上海からプライベートジェットでメルボルンに到着した。12日からキングストン・ヒース・ゴルフクラブで4日間にわたりで繰り広げられるオーストラリアン・マスターズ(優勝賞金27万ドル)での勇姿に期待が集る。同選手がメルボルンでプレーするのは10年ぶりで、今回が3回目となる。
ウッズ選手とその一行は、メルボルン市内の高級ホテル、クラウンの特別階に滞在する。マスターズ参戦に先駆け、同ホテルで開催の晩餐会(チケット1枚$600)や有名実業家ら向けの体験レッスンなど、スケジュールは目白押しだ。同選手の招致にかかった費用は300万ドル(約2億5千万円)。ビクトリア州政府と大会スポンサーが折半負担する。4日間の観戦券は完売。同州では約900万ドル(約7億6千万円)の経済効果を見込んでいる。
食料品価格 過去10年間で41.3%上昇 [社会]
経済協力開発機構(OECD)の調査結果から、豪州における食料品の価格は、過去10年間で41.3%上昇。世界の先進国の中で、最も上昇率が高いことが分かった。
豪州に次いで上昇率が高いのはスペインで、41.2%。ニューサウスウェールズ州大学のフランク・ザンボ助教授は、こうした高騰の原因は、豪州の場合、干ばつや為替、輸送費の影響によるものでなく、関連市場における大手スーパーマーケットの寡占にあると指摘。豪州では、ウールワースとコールスの2大スーパーマーケットが市場をほぼ独占している状況。スペインでも同様の状況が見られる。
その他の国における食料品の上昇率は、英国が32.9%、カナダが32.7%、イタリアが29.7%、米国が28.4%だった。
カレッジ運営会社が破産 留学生3千人に影響 [教育]
シドニーとメルボルンで4つの教育機関を運営する会社が経営破たんし、留学生約3,000人に影響が及ぶ状況となった。
グローバル・キャンパス・マネジメント参加の4学校は11月6日、経営側の突然の経営破たん宣告で授業を打ち切った。シドニーのサリーヒルズ地区にあるメリディアン・カレッジをはじめ、メルボルンとあわせて4ヵ所で高校、英語学校、専門学校を運営。シェフ養成専門の2年間コースで250万円近い授業料を支払った留学生らは、新たな受け入れ先の確定を不安な気持ちで待つ状況だ。
豪州の産業の中で留学部門は160億ドル規模に達し、重要な部門に位置づけられる。それだけに、政府が中心となり、語学学校や専門学校を厳しく取り締まる態勢も世界に先駆け整備されていると言われる。破産などの経営側の問題で授業が継続できなくなった場合には、在学生の継続学習を保証するために、新たな受け入れ先を確保しなければならない規定だ。一方、実際には100%の保証は難しいのが現状。大小さまざまな教育機関の中から、安心して学べる留学先を選ぶ上で、現地に根ざした情報収拾は欠かせない。
誹謗中傷メールで校長攻撃 保護者に損害賠償命令 [教育]
ニューサウスウェールズ州高等裁判所は11月6日、学校長の勤務能力について、誹謗中傷のメールを複数の保護者や校長自身にに送信した保護者に対し、$82,543(約700万円)の損害賠償を支払うよう有罪判決を言い渡した。
保護者を名誉棄損で訴えていたのは、シドニー郊外北西部にあるビークロフト公立学校のジェニー・ライアン校長。同校に通う生徒の父親は、自分の子供の学校での状況を不満とし、2008年4月、ほかの保護者に向けて、ライアン校長についての誹謗中傷のメールを送り、同じメールを校長にも送信した。同校長はしかし、ほかの保護者からは信頼も高く、学校運営能力でも定評があった。