豪ジオス英語学校が破綻 全州一斉に授業停止 [教育]
日本拠点ジオスグループの英語学校が1月29日、経営破たんで突然の閉鎖となった。豪州国内7都市にある同グループ校の今後の措置については、2月1日に詳細が発表される予定だ。
国内主要都市にキャンパスを有する豪ジオスグループは、政府認定英語学校としての評判や実績も高く、約2300人の語学留学生と390人のスタッフを抱える。突然の学校閉鎖の知らせは、学生だけでなく同校スタッフらにも寝耳に水。経営破たんの実態および学生らへの対応については、週明け早々に明らかになる見通しだ。
学校総合情報サイトMy School 公開と同時にアクセス殺到 [教育]
連邦政府が鳴り物入りで開設した学校検索サイトMy Schoolへのアクセスは、28日午前1時の公開から半日で450万ヒットを記録するなど、予想を上回る反響となっている。
全国約1万校の学校情報が検索できる同サイトへのアクセスは、公開と同時に29万ヒットを記録。公開早々、サイトがダウンするなどのアクシデントもあった。各学校のデータが、地域社会的な要素と全国学力テストの結果などに基づく学力的要素から、比較検討できるようになっている。教員組合をはじめ、学校関係者からは、特定学校への偏見につながる恐れがあると非難の声もある中、公立学校の中には、有名私立校と比較して、学力水準が上回る現状が浮き彫りとなるところもあった。「情報の透明化」の正当性を強調する行政側の思惑どおり、同サイトが影響力を発揮するものかどうかは、依然、未曾有。海外からの留学計画者にとっては、具体的で客観的な学校情報として、事前の学校選びには、貢献しそうだ。
パーキングメーターに接着剤 器物破壊で地元男性逮捕 [社会]
シドニーのバルモラルビーチ沿いに設置されたパーキングメーターを破壊した容疑で、地元警察はモスマン地区在住の男(55)を逮捕した。
ノースショアにあってこじんまりと風光明媚なバルモラルビーチは、シドニーの隠れリゾート的趣もあり、1年を通して多くのビジターでにぎわう。これまで、時間制限つきで無料となっていた路上駐車スペースが昨年、有料化され、パーキングメーターが設置されることになり、地元住民を中心に反発の声が高まった。今回逮捕された男は、昨年末から元旦にかけ、メーターのコイン投入口に接着剤を流し込むなどして、10機以上のメーターを破壊した容疑。同ビーチ沿いに設置されたパーキングメーターへの危害が多いことから、地区当局は、民間の防犯会社に警備を依頼し、毎晩、特注の金属製カバーをかけるなどして防護策を実施。破壊犯の逮捕につながる情報提供者に、1万ドルの報奨金を準備するなどの対策も講じていた。
シドニー住宅価格中間値 60万ドル 富裕地区がけん引 [不動産]
ゴールドコースト空港再開発完工 より快適な空の玄関目指す
ゴールドコースト空港の拡張工事が完了し、1月25日、お披露目式が行われた。総工費1億ドル(約83億円)で、空港規模は従来に比べてほぼ倍に拡大。同空港は、ジェットスターなどの主要格安航空会社の利用者をターゲットとした設備やサービスの充実を中心に、再開発された。
同空港の年間利用客数は約490万人。このうち50万人超を海外からの旅行者が占める。コンビニ店や祈りのためのスペース、飲食店13、専門店8を整備。土地柄、利用客のゴルフセットやサーフィンボードなどの荷物が多いことから、こうしたオーバーサイズの荷物検査なども迅速に対応できる設備を整えた。
全国で50万人が病欠 飛石連休の月曜日 [社会]
建国記念オーストラリア・デーの1月26日、全国各地でさまざまな記念式典が開催され、移民社会を基盤とした愛国心をあらたに確認しあう光景が随所で見られた。開園200年を迎えたシドニーのハイドパークで大規模バーベキュー大会が開かれ市民でにぎわうなど、お祭り気分が盛り上がった。
一方、今年は祝日が火曜日で、飛石連休となった前日の月曜日、全国で病欠で仕事を休んだ人の数が50万人を記録したことが分かった。豪大衆紙デイリーテレグラフが、25日に会社や仕事を休んだ部下を上司はクビにすべきかどうかとオンライン読者アンケートを実施した結果、午後12時現在、約2300人が回答。クビにすべきだと答えた人が52%と、過半数を占めた。休みたくても休まなかった労働者からは、自己中心的で非国民的態度だ非難の声が上がった。ちなみに、日本の祝日の数が19に対し、オーストラリアは9と、ほぼ半分。
テニス愛好家 シングル耐久戦ギネス記録を更新 - シドニー [スポーツ]
シドニー在住のテニス愛好家の男性2人がこのほど、シングルマッチの耐久戦世界記録に挑戦し、37時間32分にわたり試合をし続け、見事、これまでのギネス記録を打ち破った。
ギャビン・ホワイトさん(39)とジェグナサン・ラマサミーさん(48)は、1月22日午後7時、シドニーオリンピックテニスセンターで、シングルマッチを開始。23日土曜日は昼過ぎに40℃まで気温が上がった後、夜にはいっきに20度を切るまで気温が下がるという状況にも耐え、2人は家族や友人知人が見守る中、延々と試合を続けた。試合開始から37時間半がすぎた1月24日午前11時32分、ラマサミーさんがタイブレークの接戦の末に勝利した102セット目を終えたところで終了。これまでのギネス記録をほぼ1時間上回る記録更新となった。
今回の挑戦は、ギャビンさんが企画したもの。地元新聞に広告を出し、試合相手を募っていたところ、ラマサミーさんが呼びかけに応答し、実現となった。ギネス挑戦とあわせて、地震によるタヒチ被災者への募金活動の一環としてのイベント。1月25日現在、ギャビンさんの目標額5000ドルのうち、3450ドルが集った。
社会的不利度で学校ランク付け 現場からは懸念の声大 [教育]
連邦政府は新規学校教育サイト My Schoolの中で、全国の各学校をデータ化し、保護者や教育関係者らが、他校や他地域と比較し、客観的に学校の状況を把握できる情報提供サービスを開始する。同データの中には、各学校の社会的に不利な点をもとにランク付けした情報も含まれ、教育現場からは、特定の学校に対する不必要な偏見をうみかねないとして懸念の声があがっている。
学校の社会的不利度ランク付けは、児童生徒の保護者の収入や12年生までの在籍率、先住民の児童生徒数など、16項目にわたる評価に基づくもの。ジュリア・ギラード連邦副首相兼教育相は、「全国の学校を一望できる情報がこれまでになかった。こうしたランク付けは、政府の補助金拠出判断などに役立たせることが目的」とコメントしている。一方、教員組合などからは、特定の学校への偏見を生む恐れがあるとして、サイト掲載情報の適切な取扱を保証する厳格な措置が不可欠として、改善を要求している。連邦政府の対応によっては、毎年実施される全国学力調査への参加拒否も検討中だ。なお、My Schoolは、1月28日から正式に公開予定となっている。
旅の恥はかきすてちゃって~♪ ホントにあった真面目な質問 [観光・レジャー]
1月22日付シドニーモーニングヘラルド紙電子の記事ーー国内外の旅行会社への取材から得た、旅行計画や予約にまつわる利用客からのとんでもない問い合わせが紹介されていた。
旅行会社のコールセンターに寄せられた真面目でおバカ質問etc
・「クロスワードを解いてるんだけど、ゴールドコーストにある一番高いビルの名前って何?」-by フリーコールマニア
・「クインズランド州に旅行にいくんだけど、たばこは何箱まで免税?」- by 国内旅行ですが
・「グッドフライデーの祝日にはホテル内プールの利用客数はどれくらいかしら」- by プール命
・「グレートバリアリーフから車でパースに移動するんだけど、1晩で着くにはどんな車種がいいのか」-by スーパーカーマン
・「クインズランドからメルボルンに入るのに必要なパスポートは?」- by 豪州夢大陸多国籍
・「ケアンズからブリスベンまでドライブ途中のトイレの全リストがほしい」-by 危機管理完全運転手
・「フィジーからニュージーランドまでの電車予約をお願いします」 - by パンドラ出身
etc...
ゴーストツアーの記念写真に・・・いるはずのない子供が2人 [観光・レジャー]
シドニーから南西へ車で約1時間の田舎町ピクトンでのゴーストツアーに参加した観光客は、自ら撮った写真を見て、鳥肌がたった。そこには、いるはずのない子供2人の姿が写っていたのだ。
(写真はレニー・イングリッシュさん撮影。デイリーテレグラフ紙電子掲載。ちょっとこわいので小さく掲載。写真をクリックすると拡大します)
森深い避暑地でも知られるサザーンハイランド地区にあるピクトンは、古きよき開拓時代のなごりが残る、農業を主体とした静かな町だ。ニューサウスウェールズ州ポートマッコーリー在住のレニー・イングリッシュさんは1月9日、観光の一環で、セント・マークス教会に隣接する墓地で行われるゴーストツアーに参加。ツアー場所の墓地についたのは午後7時過ぎ。問題の写真は、ツアー開始前に何気に撮影したものだった。イングリッシュさんは、「霊魂の存在とか、そういうものには特に興味がなかったの。でも、あとからこの写真を見て、髪の毛が逆立つというか、全身鳥肌がたって、以来、怖い映画も見られなくなったわ。今は、そうね、霊の存在はあるのかな、と思うわ。」と語った。イングリッシュさんをはじめ、当時ツアーに参加した人は口をそろえ、写真に写っているような子供は誰もいなかったと主張する。地元長老によると、イングリッシュさんの写真に写ったのは、1886年に枕木の積み場で遊んでいて足場が崩れ圧死したブランシェ・ムーンちゃんと、1946年に病死した当時の牧師の息子、デービット・ショー君だと証言。問題のゴーストツアーでは、1916年に電車にひかれて死んだ現地の50代の女性の霊が出るといううわさもある、、とか。。
小売店でのスキミング被害急増 NSW州 [社会]
ニューサウスウェールズ州で、キャッシュカードやクレジットカードの決済処理にレジに備え付けの端末機を通したスキミング被害が急増している。
同州警察当局によると、マクドナルドなどのファストフォード店や一般の小売店で利用されているEFTOPS対応端末機が改造され、個人のカード情報が盗まれるスキミングによる被害額は5千万ドルに達する可能性があるという。これまでに自動預金引き出し機ATMが同犯罪のターゲットになることは多かったが、小売店に備え付けのEFTOPS端末が狙われたのは初めてという。シドニー市周辺および同州海岸にそった地域での被害が目立つ。当局は、アジアを拠点とした犯罪グループの中から、容疑者約50人を特定ずみ。これら容疑者の所在は、ほぼ豪州国外で確認されているという。犯罪の手口として、強盗による被害のあとEFTOPSを置換した際に、スキミング用の装置が組み込まれたものが持ち込まれたケースもあった。また、EFTOPS端末機の中でも、旧型が狙われやすい。当局では、一般消費者に対して、スキミングの被害を防ぐために、クレジットカードや銀行カードの暗証番号を頻繁に変更するよう呼びかけている。
1つだけ!? 開けてびっくり おかしな話 [その他]
北部準州の地元紙ノーザンテリトリーニュースの記事に、54歳の地元男性によるびっくりお菓子体験が紹介されていた。
フィル・ジャクソンさんは1月18日、仕事の合間に小腹がすいて、スーパーで買ったスナック菓子「チーズリング」の袋をあけたとこころ、なんと、袋の中には一口サイズのチーズリングが1個しか入っていなかったという。ジャクソンさんは、「絶望したよ。まったく金欠の上に、時間もないっていうのによ」と、そのときの自らの落胆振りを同紙に説明。「でもよ、その前日に、ケンタッキーフライドチキンで5個入りパックを買ったら6個入ってたんだ。人生、めぐりめぐって、結局ちゃらになるってもんさな」と坦々と語ったという。問題のスナック菓子の1袋は、ジャクソンさんが地元スーパー大手コールズで、お徳用詰め合わせ大袋を買った中に入っていた。同店では、「商品はもちろん交換させていただきます」と応答した。
大きいお客様に追加料金制度 欧州大手2航空会社が開始 [その他]
高校卒業までの教育費 公立9万ドル 私立35万5千ドル [教育]
今年学齢期に達した子供が高校を卒業するまでにかかる費用は、公立で9万ドル超(約750万円)、私立では35万5千ドル(約3千万円)に達すると試算された。NPO豪奨学金グループが割り出したもの。
オーストラリアでは一般に、小学校1年(Year1)の準備段階であるキンディークラスから子供たちの本格的な学校教育が始まる。このキンディーから高校3年(Year12)までの13年間にかかる教育費のうちわけは、公立の場合、学費:$33,738、文房具類:$7,774、制服関連:$8,658、キャンプや音楽などの課外活動費:$17,551、コンピュータ、インターネットなどのIT関連費:$22,328。いずれも、現地オーストラリア人の子供の場合で、学生ビザでの留学生の場合は、学費の設定が公立、私立とも大きく異なる。10年前には、公立の教育費の水準は、3万ドルだった。昨年1年だけで、教育費は5.0%上昇した。
砂糖価格が高騰 来月25%アップ [経済]
砂糖生産販売最大手CSRは、来月25%の砂糖価格の引き上げを行うことを明らかにした。30年来の価格水準に達する。世界的な需要高に加え、ブラジルでの原料不作、インドでの生産抑制などの影響で、砂糖価格はここ2年間でほぼ倍になった。
スーパー大手ウールワースは自社ブランド製品2㎏パックの価格を44セント引き上げ、2.09ドルとした。原料となる砂糖の価格上昇で、キャンディーや菓子類、清涼飲料水なども値上げが予想される。ちなみにオーストラリア人の一人当たり砂糖の年間消費量は、1970年代初めの57㎏から42kgに縮小している。
なお、CSRの砂糖部門については現在、中国企業ブライトフードが買収に向けて食指をのばしている。
動物好きのラッド首相 愛犬と愛猫モデルに絵本作家に [政治]
アバターうつ病増幅中!? パンドラに心奪われ [ヘルス]
豪大衆紙デイリーテレグラフ紙の記事によると、劇場公開早々世界を席巻した巨匠ジェームス・キャメロン監督の3D映画「アバター」ファンの中に、映画の中で描かれた想像の世界と、現実社会とのギャップに沈み込み、うつ病気味になる人が増えているという。
オンライン上の「アバター・フォーラム」の中には、「(映画の舞台となった想像上の)パンドラの世界を渇望する想いと憂いにどう対処するか」と題したコーナーが作られ、すでに1000件を超える書き込みがある。同様のフォーラムでは、「昨日アバターを初めて観て、今朝目が覚めたら、何だかこの世が灰色に見える。この世界が無意味に感じてしかたない」といった書き込みや、「滅び行くこの世にあって、生きていくのがむなしい」といった書き込みも見られる。
アバターを観た人が感動する共通の核は、この映画の中に描きつくされた、キャメロン監督を中心とし、制作に携わった人間たちの想像の力と美、そこに秘められたメッセージであろう。卓越した想像力がもたらすものは、本来、覚醒に似た感動とそこから派生する新たな生きる力や勇気であるはず。アバターを見て、感動したものの、逆に生きる動機をむなしくするとすれば、受けた側の想像力の衰退を意味するのかもしれない。アバターうつ現象は、はからずも、メディア上のバーチャルな世界が氾濫するこの時代の人々の、想像力の脆弱な一面を象徴するものかもしれない。
人面羊に獣医も愕然 ― トルコ [その他]
電車の中でタマヤァと叫ぶ シドニー花火大会特等席 [観光・レジャー]
2010年の幕開けを告げる恒例のシドニー年末花火大会の興奮も冷めやる頃だが、最近YouTubeで紹介された動画が話題となっている。
話題の動画はこちらから →
シドニー花火大会の最大の魅力は、地元シドニーっ子の間では「コートハンガー」のあだ名で知られるハーバーブリッジから打ち上げられる花火としかけだ。花火大会前後、ブリッジは全面通行止めとなり立ち入り禁止となるが、電車は動いている。今回話題となっている動画は、この電車の運転席から録画されたもので、ブリッジの上からシドニー湾の両側で打ち上げられる花火や、ブリッジ真上で炸裂する花火の様子が、爆音ともうもうと立ち上がる煙と一緒に、臨場感いっぱいに映しだされている。車掌の粋なはからいか、電車はブリッジ上でかなり速度を落とし、時には停止しながら運行する様子もうかがわれる。
花火堪能秘蔵のロケーションが、公表されたようなもので、今年の年末には、特別料金徴収で、臨時便が出たりするかもしれない!?
雇用情勢じんわり改善続く 12月の失業率 5.5% [経済]
豪連邦統計局(ABS)の最新情報から、12月の失業率は前月比0.1%減の5.5%に改善したことが分かった。(季節調整済み)
12月の新規雇用創出数は3万5,200人。このうち7,300人をパートタイム職が占めた。今回の結果は、失業率5.8%を予想したアナリストらの見通しを再び良い意味で裏切る形となった。州別の失業率は以下のとおり:( )内は11月の統計
ニューサウスウェールズ州:5.9%(6.0%)、ビクトリア州:5.2%(5.4%)、クインズランド州:5.9%(6.1%)、南オーストラリア州:5.3%(5.5%)、西オーストラリア州:5.1%(5.2%)、タスマニア州:5.2%(5.4%)、首都圏特別区:3.7%(3.7%)
シドニー賃貸事情 今年は家賃 再び高騰か! [不動産]
テニスシーズンたけなわ クルム伊達 2回戦進出 シドニー国際 [スポーツ]
1月のオーストラリアは、メルボルンで開催される全豪オープン大会を中心に、複数の都市大会が続き、国内のテニスファンを熱狂させる。シドニーのオリンピックパークで10日から16日まで開催中の国際大会に出場中のクルム伊達は11日、初戦に臨み、ナディア・ペトロワ(露)を6-3,5-7,6-4で下し、2回戦進出を決めた。
シドニーで開催中のメディバンク国際大会は、地元学校が夏休みの期間でもあり、子供連れのテニスファン一家の姿も目立つ。14日までは、センターコートであるケン・ローズ・ウォールアリーナ以外の全コートを自由に観戦できるチケットを9.9ドル(約900円)で入手でき、会場内では子供用のイベントプログラムも豊富。16日の男子シングル決勝戦終了後、18日からは、メルボルンでの全豪オープンが始まる。このところ40℃近い酷暑を迎える同地の、大会開催中の気候が気になるところだが、今年はどんなドラマが青いテニスコート上に繰り広げられるのか。テニスファンには待ちに待った季節の到来である。
生活クオリティー 豪州は世界第2位 フランス1位 [その他]
大手生活情報誌によるランク付けで、生活クオリティーの質の高さでオーストラリアは世界第2位に選ばれた。1位のフランスは、過去5年連続首位の座を維持。
海外移住などに関心のある読者向けの情報誌インターナショナル・リビングが毎年1月に公表する住みごこちに関する各国ランク付けで、豪州は194ヵ国中2位。生活費、文化・娯楽、経済、環境、自由度、ヘルス、インフラ、治安の9つの項目に基づき、生活の質の高さを評価したもの。豪州は、温暖な気候、豊かな自然、国際化した都市と静かな地方の暮らしの選択と多様性などで高い評価を得た。ちなみに3位から10位は以下のとおり: スイス、ドイツ、ニュージーランド、ルクセンブルグ、アメリカ合衆国、ベルギー、カナダ。
今年も物価は上がります 生活費 年間4000ドル上昇予測も [経済]
調査捕鯨VS過激反対活動 豪州一般市民の見方は・・・ [社会]
6日の南極海における日本の調査捕鯨団体船の監視船と反捕鯨活動団体シーシェアパード(SS)の高速小型船の衝突事故を受けて7日、ジュリア・ギラード連邦副首相は、豪海上保安局が事故原因の究明に向けて調査を開始したことを明らかにした。(写真は日本鯨類研究所撮影、公開)
今回の衝突事故発生当時の状況に関しては、調査捕鯨団体側とSS側の証言は真っ向から対立している。豪州メディアは、両者からそれぞれ入手したビデオをネットにアップ。SSのボブ・バーカー号が遠方から撮影したビデオは、ポール・ワトソン船長が主張するように、小型船アディ号は海上で停止した状態で、監視船昭南丸が突進しているように見える。一方、日本側がよりまじかで撮影したビデオでは、同船長の証言に反し、アディ号が急発進し、昭南丸の進路を妨害した様子がうかがわれる。アディ号に乗り込んでいた活動家ジェーソン・スチュワートさん(41、元警察官)は、デイリーテレグラフ紙のインタビューに答え、「我々が燃料不足で停止していたところに、日本船がぶつかってきた。命に危険を感じた」と主張。日本側の一方的な非を強調するワトソン船長は、法に基づく制裁手段に訴えるつもりかとの豪メディアの質問に答えて、「日本はやりたいほうだいだ。国際法に反して捕鯨活動を続けている。我々の誰かが抗議活動で負傷したり命を落としても、日本政府は正当性を主張し、防衛するだろう」と語気を強めた。
調査捕鯨団体とSSの衝突は、日豪関係にも暗雲をもたらすと見られる中、今回の一連の報道に基づき、豪州の一般市民はどのように感じているのか。デイリーテレグラフ紙はネット上で、捕鯨団体がとった行為の是非を問う読者アンケートを実施。7日現地時間午後2時現在で、約2800人が回答し、肯定派は25%、否定派は75%だった。事故の責任がどちらにあると思うかという全国紙ジ・オーストラリアンのアンケート結果では、SS側に責任があると回答した人の割合が過半数を占めている。読者投降コメントを見ると、SSの抗議活動はテロ行為に近いと、特に東海岸側在住の読者からは冷静で、賢明な意見が多いようだ。
・ 「捕鯨についてはまったく賛同しないが、SSについてはその誤った抗議活動だけでなく、虚言についても非難されるべき。人命が損なわれる前に、やめるべきだ」-NSW州ヤング市在住ピーター
・「海上ではすばやく舵をきれない大型船が航路優先となる。アディ号は航路をゆずり衝突をさける義務があったのにもかかわらず、操縦を誤った。この場合の船舶事故の責任は、アディ号にある」ーNSW州ゴスフォード市在住バーニー
・「ビデオを冷静にみればアディ号が停止していたというSS側の証言は、プロパガンダにすぎないことは一目瞭然。事の真相を確かに見極めることが重要」-セーラ
こうした読者の声の中には、連邦政府の煮えきれない態度を揶揄するものも目立った。また、SSのスティーブ・アーウィン号が寄港したフリーマントル港がある西オーストラリア州からは、日本の調査捕鯨活動に対する感情的な嫌悪に基づく厳しい声も目立った。
ポール・ワトソン船長率いるスティーブ・アーウィン号が間もなく問題の海域に到着するのに伴い、SSによる抗議活動はさらに過激化すると見られる中、日豪関係の維持と修復を視野に、豪州政府の今後の対応も注視される。