誰かきて 人院先病床から携帯で救急車を要請 [ヘルス]
ニューサウスウェールズ州北部リスモア・ベース病院で、入院中の高齢の男性患者が、手当てを受けたいが一心に、自分の携帯電話で救急センターに助けを求めるという一幕があった。
ケビン・パークさん(87)は、夜中に大量の寝汗をかいて目が覚めた。ベッド際に備え付けのナースコールを押したが壊れていることがわかり、呼び鈴を鳴らして看護師をよんだ。看護師はやってきたが、異常がないことを確認すると、ケビンさんの着替えを手伝うことなく、行ってしまった。汗だくで夜中に取り残されたケビンさんは、30分以上にわたり呼び鈴を鳴らし続けたが、誰も着てくれず、体が濡れているのは出血しているのではと困惑し、助けを求める一心で、携帯電話で救急センターに電話したという。ケビンさんの容態に異常はなく事無くを得たものの、この後、ケビンさんは病院側に携帯電話を取り上げられ、バッテリーとSIMカードを抜かれた状態で返却されたことに、不満を訴えている。病院側は、ケビンさん本人とその家族に、不安や心労となる事態になったことを詫び、携帯を取り上げたことについては、ほかの入院患者に迷惑をかけないためだったとした。
安全神話も磨耗? カンタス航空 立て続けに4機トラブル [観光・レジャー]
QLD州沖で石炭運搬船が座礁 汚染回避必死の作業続く [環境]
クインズランド(QLD)州のグレートバリアリーフで、大量の石炭を積んだ中国籍船舶(全長230メートル)が3日午後5時ごろ、座礁した。同船舶には、975トンの重油、6万5千トンの石炭が積まれている。同州海上安全当局では、これらによる深刻な環境汚染を阻止するため、必死の救出作業に当たっている。(写真はQLD州海上安全当局)
当局の発表によると、座礁した船舶には、航海士が乗船しておらず、通常の航路を外れた制限域を全速力で航海し、グレートケップル島の東約70キロの海上で身動きがとれなくなった。船体が割れて大量の重油や石炭が海中に流れ出す危険もあるとして、慎重に救出作業にあたっている。同州では昨年3月、モートン島沖でのタンカー事故で重油流れ出し、環境汚染が問題になった。アン・ブライ同州首相は、今回の座礁事故に関しては、船主に対して100万ドル(約9千万円)、船長に対して25万ドル(約2300万円)の罰金刑もあるとしている。