カモノハシから強力抗菌剤 スーパーバグ攻略に光 [ヘルス]
ビクトリア州第一次産業省の研究者らが、カモノハシのたんぱく質から、従来の抗生物質をはるかにしのぐ抗菌力のある物質を複数発見した。抗生物質耐性をもつ「スーパーバグ」攻略に、新たな可能性が期待される。
世界では同省が初めて、カモノハシのたんぱく質の分離や合成、テストに成功。同省のブルース・ケフォード事務官は、こうして新に発見された抗菌物質はすでに家畜産業で利用されていることに言及。家畜の消化を促進し、メタンガスの発生を抑制する効果があるという。同州農業相の説明によれば、これらの抗菌物質は、従来の抗生物質の10倍の威力を有し、近年問題となりつつあるスーパーバグによる院内感染防止などに貢献が期待できるという。