自然豊かなオレンジ市 中心地区全面禁煙へ 6月施行 [ヘルス]
シドニーから北西約200キロの山間の街オレンジ市(人口:約3万9千人、茨城県牛久市と姉妹都市)では、この6月から、市内中心地60メートル四方を全面禁煙と定め、違反者には110ドルの罰金が課せられる。
オレンジ市の取り組みは、先ごろ実施となったたばこ税増税をはじめ、禁煙対策強化が進むオーストラリアでも先陣を切る。市内中心に位置する市役所をはじめ、公営の駐車場なども全面禁煙指定区域となり、市が委託する監視員が取り締まりにあたる。愛煙家の市民の中には、「市は、喫煙家を締め出す一方で、レストランやカフェでの犬の同伴を認めている。よその犬がそばにいて食事をするよりは、たばこを吸う人のそばのほうがまだまし」といった声も上がっており、罰金を課せられても払うつもりはないと豪語する人もいるようだ。ちなみに、サンデーテレグラフ紙のオンライン読者アンケートによれば、「地方自治体はみな禁煙措置をとるべきだと思うか」という質問に、約800人が投票し、「そう思う」との回答が100%を占めた。