シドニーで大量のニセ50ドル札押収 6人逮捕 [社会]
連邦警察は11月24日、シドニー市内の複数箇所を家宅捜査し、大型の業務用印刷機のほか800枚以上の偽50ドル札、コカイン3㎏(末端価格約1億円)などを押収し、計6人を逮捕した。同日、米国サンフランシスコ在住のオーストラリア人男性が、偽50ドル札を大量に保持していたことで同国当局に逮捕された。
今回の逮捕は、豪連邦警察、州警察、連邦中央銀(RBA),米国当局による7ヶ月に及ぶ合同捜査の結果によるもの。今年4月、RBAがシドニー市内に偽の50ドル札が出回っていることに気付き、連邦警察に通報し、バイクギャンクを温床とする犯罪組織の摘発に向けて捜査が続けられてきた。逮捕されたのは30代~40代の男で、ボンダイ、シルバニアなど複数の拠点が見つかった。RBAの説明によると、偽の50ドル札は精巧に作られているが、本物に比べて質感が柔らかく軽い。また、透明の枠組みの中に印字された南十字星が、爪でこすりとれるという。ATMの中に紛れ込んでいるものもあると見られ、偽50ドル札に気がついたら、そのまま封筒に入れて、警察に届け出るよう注意をよびかけている。
祝卒業スクーリーズは海外で フィジー・バリが人気急上昇 [オージートレンド]
Year12(日本の高校3年)を終了した卒業生が全国から集って行う宿泊型大規模イベントであるスクーリーズ(Schoolies=School Leavers))は例年、ゴールドコーストのサーファーズパラダイスが国内で最も人気の集会地だが、このところ、スクーリーズを海外で楽しむ若者が増えている。
スクーリーズ向けのホリデーパッケージを取り扱う業者によれば、今年はゴールドコーストに集った参加者の数はいつもより2万人ほど少なかったという。一方、バリ島やフィジーなど、海外でスクーリーズを楽しむ若者の数はそれぞれ60%、40%と急増。来年用の予約も順調。格安航空チケットや限られた宿泊施設を確保するために、早々に手続を進める傾向が見られるという。こうした海外向けのパッケージは、一人当たり1500~2000ドル。親からの資金援助をあてにするのも年々、一般的になりつつあるようだ。
オーストラリアでは飲酒や喫煙は18歳から合法で、スクーリーズには毎年、急性アルコール中毒や酔って暴徒化して補導される若者があとをたたない。群集の中に新卒生のふりをして紛れ込み問題行動を起こすケースも見られ、毎年11月後半に開かれるスクーリーズの時期は、地元警察も警戒にあたる。スクーリーズ脱オーストラリアの傾向は、家庭の経済的余裕の度合いや、子供の贅沢のために親が資金的援助をするという習慣があまりなかったオーストラリア社会の変化も反映しているようだ。
若者の固定電話離れが加速 [オージートレンド]
卒業や就職を機に実家から独立し、一人暮らしやシェア生活をはじめる若者の固定電話離れが加速しているようだ。こうした若者のうち、固定電話回線を契約する人の割合は全体の3分の2にとどまる。豪州通信メディア当局(ACMA)のアンケート調査で明らかになった。
ACMAのアンケート調査は1万8千人の一般消費者を対象に行われた。これによると、携帯電話利用者の約14%が、自宅で固定電話を利用していないと回答。携帯電話を利用し、固定電話回線にも契約している人のうち、3分の1の人が便利さや料金の安さを利用の理由とし、クオリティーや確実性を理由に挙げたのは13%。約7%は、インターネット用とした。豪州国内の固定電話回線加入世帯数は、2000年6月の1,070万世帯からほとんど変わっていない一方、携帯接続件数は800万から2420万に増えた。ちなみに、通信最大手テルストラの固定電話部門の売上高は、2006年の70億ドル規模から2009年は58億ドルに縮小している。
人間のように椅子に腰掛る犬 ドルート君 [アニマル]
ノーザンビーチ地区のローカル紙マンリーデイリーに、地元では知る人ぞ知る犬のドルート君が紹介された。イングリッシュウルフハウンドのドルート君は、獣医での待合室でも車の中でも、まるで人のように椅子に腰掛ける姿で話題となっている。(写真はマンリーデイリー紙掲載Enderborgさん撮影)
体重75キロの大型犬ドルート君の持ち主であるパメラ・ムランさんによると、ドルート君が人間のように椅子に腰掛け始めたのは1年ほど前からだという。かかり付けの獣医の待合室で、ムランさんが椅子に腰掛けたところ、ドルート君はムランさんの隣の椅子に、ムランさんと同じようによっこらしょと腰を落として座ったのが始まりとか。以来、車の中でも普通の犬のようにではなく、両足を下ろして、まるで人間のように座るのが常になった。学習力それとも悟り!?
食糧難時代に備えよ 農業資産への海外資本拡大に警鐘 [経済]
外国政府主導による豪州の農地や農業資産の買収が進む中、将来の食糧難時代の到来に備え、国内の食糧自給を維持、保証する上で、明確な現状把握の重要性が指摘されている。
デイリーテレグラフ紙は、特集記事の中で、過去2年の間に海外資本に売却された農地や水治権などの農業資産は90億ドル(約7200億円)に達すると指摘。中国や中東、シンガポールといった国を中心とした海外資本の流入は、年々活発化しているという。最近の活動では、スペイン国籍エブロフーズがコメ生産最大手サンライスの買収計画(6億ドル:約480億円)を進めており、シンガポール拠点ウィルマー・インターナショナルはCSRの砂糖・再生エネルギー部門を17億5千万ドルで買収した。ほかにも、海外資本に買収された国内大手ブランドの中には、フルーツ加工ゴールデンサークル、SPC、乳製品デイリー・ファーマーなどが含まれる。中小規模の農地売買については、海外資本の介入を明確に把握しきれない現状で、農業資産の外国資本化を野放しにすることは、自国の食糧供給確保と安定を脅かすものとの危機感から、何らかの対策を求める声が政府内部で浮上している。
新興国発 宿題請け負いサイト オージー学生も利用 [教育]
インドやパキスタンを拠点とする宿題請け負いサイトが、現役の高校生や大学生の間でこっそり人気のようだ。ニューズ系新聞が伝えた。
代表的なサイトとして、cabadian essay.com や realassignmentwriting.com 、 dissertation india.comなどがあり、インドやパキスタン、エジプト在住の大学卒業生が、英語の論文や数学の課題を廉価で請け負うサービスを提供している。料金は、1回2ドルといった固定制度から、オークション方式もあり、オーストラリア国内の現役学生も利用しているようだ。インターネットが普及し、学生の間でコピー&ペーストを利用した不正行為が増え、こうした不正を見抜くソフトが開発されたが、今回、題となっっている宿題請け負いサービスでは、オーダーメイド的な性質から、不正を指摘するのは難しいという。教育関係者の中には、「学生はいつの時代も、なんとかその場をしのごうと、カンニングの知恵を働かせるもの」と、苦笑いの体も。
ひそかに注目されてます 巨大ワニが登場するラム酒広告 [その他]
豪州におけるSNS利用率 ネットユーザーの4割超 [オージートレンド]
豪州のインターネットユーザーの4割がソシアルネットワークサービス(SNS)を利用し、同利用向け総アクセス時間は月間4150万時間に達するーー豪通信メディア当局(ACMA)のデータ。
ACMAが今年6月のデータをもとに解析したところ、SNSのfacebookにアクセスしたのはネット人口の3人に2人の割合で、43%の人がYouTubeを利用していた。最もアクセス数が多かったのは、検索エンジンGoogleで、オンラインユーザーの83%が利用。同月における携帯電話からのインターネット利用者数は約240万人で、過去1年でほぼ倍増したことが分かった。今年4月-6月の3ヶ月間にダウンロードされたデータ量は15万5,503テラバイト。1年前に比べほぼ1.5倍増えた。アクセス数でみた豪州国内における人気サイトのトップ10は以下のとおり:
- Google search
- YouTube homepage
- Google maps
- Wikipedia
- eBay
- Google image search
- ninemsn homepage
- Windows Live hotmail
- Blogger
ちなみにwww.brisbanetimes.com.auによる最新のオンラインアンケートの中間結果を見ると、ネット利用の目的で最も多いのが、ニュース(全体の44%)、次いで電子メール(18%)、SNSは12%、Youtubeなどの娯楽は6%、ネットバンキングやオンライン支払(5%) (回答者数1272人、11月12日現在)
10月の失業率 5.4%に上昇 [経済]
第3回UFO大会開催 来年3月18、19、20日 [観光・レジャー]
豪州国内でUFOの目撃情報が多いことで知られる北部準州ワイクリフ・ウェルで来年3月18日からの3日間、UFO大会が開催される。
同大会には、UFOに連れ去られた経験があると証言するピーター・ノーリー(←体験談詳細)さんらがスピーカーとして参加する予定。ノーリーさんが、初めてUFOに遭遇したのは1988年。1992年に再度遭遇した際には、金髪とアジア系の2人の女エイリアンに連れ去られたと証言している。入場チケットは3日券$150、1日件$50。詳細は:http://www.wycliffe.com.au/ufo-conference-wycliffe-well-2011.html
犬も孤独じゃ眠られない 雑魚寝のススメ [その他]
犬を飼っている世帯数の多さでは世界トップクラスの豪州だが、英米の愛犬家に比べて、オーストラリア人は犬を裏庭や洗濯室など特定の場所で寝るようしつける傾向が強いと指摘される中、動物行動学の権威は、これに異議を唱え、犬は飼い主と一緒に寝るべきだと主張している。--1月9日付けヘラルド・サン電子掲載記事から抜粋
ロバート・ホルムス博士は、吠えたりいたずらをしたりする犬の問題行動は、退屈が原因ではなく、飼い主のそばにいられない不安やストレスが主な原因だと指摘。リーダーのもと、群れで行動する習性を持つ犬は本来、飼い主や家族と一緒に寄り添って寝るのが当然のことで、犬の情緒安定には、飼い主と共に寝るのが効果的であることが、これまでの実験や行動観察から明確だという。
シドニー市内公園で女性観光客が暴行被害 犯人は偽移民官
モーツァルトが流れる繁華街 トラブル激減 NZクライストチャーチ [社会]
ニュージーランド第2の都市クライストチャーチ市内にあるショッピング街シティー・モールでは、買い物客でにぎわう日中にモーツァルトなどのクラシック音楽をBGMに流すことで、問題発生件数が激減したという。
Press.co.nzによると、シティー・モールでは2009年6月から営業時間にクラシック音楽を流す試みを始めた。この結果、同モール内で警備にあたるスタッフからの問題発生の報告件数は、2008年10月の1週間あたり77件から、今年10月には同2件と急減。関係者らは、クラシック音楽の癒しの効果をあらためて再認識しているという。
宝くじに当たったけれど 賞金の98%を寄付 カナダの老夫婦 [その他]
ラージ夫妻は今年の7月14日、宝くじロトに当選し、1,020万カナダドル(約8億円)の賞金を手にした。夫のアレンさん(75)は、30年間、溶接工として働き、癌を患った妻バイオレットさんと、静かな隠居生活を今までと変わりなく穏やかに暮らせればよいと、同当選額の2%を親族や夫婦の生活の蓄えとし、残り98%を、地元の病院や慈善団体、教会などにすべて寄付した。ラージ夫妻は、「今あるもので十分に満たされており、今の生きかたで十分に幸せだ」と語った。
各国の生活クオリティー 豪州はノルウェーに次いで世界2位 [オージートレンド]
国連開発計画(UNDP)の2010年度「人間開発報告書」によると、生活の質の高さは、ノルウェーが世界一で、豪州は第2位。次いで順に、ニュージーランド、米国、アイルランドがトップ5に入った。
国民一人当たりの平均所得のほか、健康、教育、男女平等、政治といった評価基準に基づく人間開発指数による年次報告で、今年で20年目を迎えた。オイル資源豊かなノルウェーは、2001年以来、ほぼトップを維持。オーストラリアは昨年に続き第2位とランク付けられた。地域別では中国をけん引に、東アジア、太平洋諸国の開発指数上昇が際立ち、過去40年間で世界の平均上昇率の2倍の水準で伸びた。過去10年間の推移を見ると、「奇跡の成長」をとげる中国(今回のランク付けでは世界第89位)、インドネシア、韓国の伸びが顕著。ちなみに調査対象169ヵ国の中で最下位はジンバブエで、同国の平均寿命は47歳、国民一人当たり年間所得は176米ドル。
カンタス航空A380機が緊急着陸 原因究明まで同全機種運行を全面停止 [観光・レジャー]
カンタス航空は11月4日、シンガポール発シドニー行きのA380機がエンジントラブルによる緊急着陸の事故を受けて、ほかの国際線における同機の運行をすべて停止することを決めた。
乗客433人、乗員26人を乗せたQF32便で4日午後、シンガポールのシャンギ空港から離陸後間もなく、エンジンの一機が爆発するトラブルが発生した。同便は、同空港に引き返し、緊急着陸。爆発したエンジンの残骸が、インドネシアのバタム島に落下し、一時、騒然となった。乗員乗客にけがはなかったが、島民2人が落下物で負傷したもようだ。超大型豪華旅客機として3年前に鳴り物入りで就航したばかりのA380機だが、カンタス航空は今回の事故を受けて、同航空が現在保有する同型機6機の運行を見合わせる措置をとった。