調査捕鯨めぐる衝突激化 ワトソン船長は調査団を一方的に非難 [環境]
日本の調査捕鯨団の監視船第2昭南丸と、米国拠点の反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の小型高速船アディ・ギル号が1月7日の現地時間午後3時過ぎ、海上で衝突した事件で、SSのポール・ワトソン船長は、「日本側が故意にぶつかってきて、SOSにも対応せずに逃げた」と発言。豪メディアのデイリーテレグラフ紙は、同船長の主張と発言を中心に、この事件を報道している。(写真はワトソン船長のスティーブ・アーウィン号)
朝日新聞電子版は、日本の水産庁からの情報にもとづき、「アディ号は同日午前3時ごろから、母船の日新丸(8044トン)の針路にロープを投げ入れるなどの妨害行為をしていた。放水などで接近を防いでいた昭南丸の針路を右から左に横切る際、アディ号が減速した後、急加速して近づいたため、避けられなかったという。 衝突後、アディ号から救難信号は発信されず、乗組員は仲間の船から出されたゴムボートに乗り移った。」と報道。これに対して、豪州のデイリーテレグラフ紙は、『日本側がアディ号を真っ二つに』との見出しで、ワトソン船長への電話インタビューに基づき、「アディ号は衝突を避けようとしたが、日本側が急に発進しぶつかってきた。SOSにも応じることなく、その場から走り去った」と報じた。
衝突事故が発生した時、ワトソン船長が乗るスティーブ・アーウィン号は現場から数百キロ離れた海上を航行していた。同船長は昨年11月、アディ号が抗議活動に加わることことをほのめかしていた。事故発生に先駆け、抗議船が捕鯨船の甲板に向けて、クリスマスツリーに使用する球状の飾りの中にバターを腐らせて作った異臭物をしこんで投げ入れるなどの妨害活動も行ったという。
SSによる反捕鯨活動に今回はもう1隻の抗議船が加わっている。ノルウェー製の元捕鯨船でSSがガーナで購入。購入額の500万ドル(約4億5千万円)は、米国人セレブ芸能人の寄付によるもの。同芸能人にちなんで、ボブ・バーカー号と名づけられた。破損したアディ号に乗っていたSSの活動家6人は、同抗議船に救助された。
なお、今回の事故報告を受けた豪州連邦政府は、「危険な海上で人命に関わるような行為は許されない」とした上で、現時点で海上保安局から緊急に巡視艇などを出す考えはないとしている。
野生馬100頭 銃による虐待の犠牲に [社会]
会社員の10人に1人が告白 同僚の弁当を盗み食い [社会]
オーストラリアの職場では、約1割の人が同僚の弁当を黙って食べることがあると告白している。
ピザ宅配大手ドミノズ・ピザが、全国の勤め人5千人を対象に行ったアンケート結果によると、クインズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州では、およそ10人に1人が、職場の冷蔵庫などにあった他人のサンドイッチやお弁当を黙って食べることがよくあると答えた。タスマニア州では、同質問に「はい」と答えた人の数はゼロだった。ほかに、州ごとの会社員たちのランチタイムの状況を見ると、ビクトリア州では約33%の人が、お昼の休み時間はいつもまるまる1時間使うと答えたのに対し、クインズランド州では75%の人がお昼休みは30分以内で切り上げると答えた。自分の机でコンピュータを前に昼ご飯を食べることが一番多いのは西オーストラリア州で、26%の人が「はい」と答えた。