大晦日の夜空を彩る 花火とブルームーン [その他]
今年の大晦日は、恒例の花火大会に加え、ブルームーンが夜空に花を添える。
同じ月に満月の夜が2度あるのは、約2.5年に1回の頻度で、この2度目の満月がブルームーンと呼ばれる。今月は2日に1度目の満月があり、年末の31日に2度目が起こる。次回、12月31日にブルームーンを見られるのは2028年。天候次第だが、花火の影響で、ブルームーンが赤く染まって見えるなど、花火の音と光にあわせて幻想的な満月と夜景のマリエージュを楽しめそうだ。ちなみに英語では、「とても珍しい」という意味で「once in a blue moon」という表現があり、1528年ごろから使われ始めたという。
ニューカッスル地震から20年 教訓は活かされているのか [環境]
シドニーの北へ車で約1.5時間、国内6番目の規模をもつニューカッスル市は12月28日、16人の死者を出した地震発生から20回目の震災記念日を迎えた。大きな地震による被害が非常にまれな豪州において、比較的地震発生率の高い同市の災害対策に関して、当時の市長は、20年前の教訓がしっかりと活かされているのかと問いかける。
1989年のニューカッスル地震の発生時刻は午前10時27分。マグニチュード5.6で、死者16人、負傷者160人をだした。当時のジョン・マクノートン元市長は、「地震発生が夏休みの時期であったことは、非常にラッキーだった。歴史を振り返っても、ニューカッスルは地震が起こりやすい地域だ。今後も同規模の地震が起こりうる可能性は高い。建築物の規制や事前の対策など、より徹底して災害に備える必要がある」と語った。
機内への手荷物規制緩和へ 12月25日から適用 [観光・レジャー]
X'masプレゼントで人気の品 今も昔も書籍に軍配 [社会]
宝くじ 買うなら西へ行きますか!? NSW州 [社会]
公営ニューサウスウェールズ州宝くじの統計によると、シドニー西部は高額当選くじの販売確率が高いことが分かった。
08/09年度の地区ごとの当選総額を見ると、上位10位のうちシドニー西部5地区がランクインした。第1位はパラマタ寄りのグレイスデーン地区で、当選総額は940万ドル(約7億5千万円)。ほかに上位に入ったのは、キャンベルタウン、キャッスルヒル、フェアフィールド、ビロングなどシドニー西部郊外の地区が多かった。一方、ノースブリッジ、ノースカールカールなど、シドニー北部のノースショア、ノーザンビーチの地区にも幸運の女神が微笑んだ。NSW州政府公営宝くじの08/09年度の売上高は13億ドル(約1100億円)。宝くじの売上高1ドルにつき、25セントが州政府の収益となる。ちなみに、今年これまでの最高当選額は6月の1億650万ドル(約88億円)で、当選者はクインズランド州と南オーストラリア州の住民だった。
「起こしちゃった? ごめん」 謝る新米ドロボー?? [社会]
分離手術成功の姉妹が元気に退院 [ヘルス]
30時間におよぶ分離手術から5週間、双子の姉妹トリシュナちゃんとクリシュナちゃんが12月21日、メルボルンの王立子供病院から元気に退院した。(写真は12月21日ABC電子掲載より)
2人の術後の経過はいずれも順調で、病院内の廊下を移動器を使って行き来できるまでに回復している。12月22日の3回目の誕生日を、保護者代理であるモイラ・ケリーさんの世話の元、オーストラリアの家で迎えることとなった。奇跡的とも言われる二人の回復ぶりに、見送る病院のスタッフらも感極まる様子。2人は今後、外来患者として同病院での治療やリハビリを受ける。
60億ドル開発プロジェクト シドニー・ダーリングハーバー東部 [観光・レジャー]
国内一のお金持ちエリアは シドニー・モスマン区 [社会]
シドニー北部ノースショアで人気のモスマン地区では、一世帯あたりの平均年間所得が106,400ドル(約900万円)と、オーストラリア国内の全地区で富裕度ナンバーワンと判明した。
豪連邦統計局(ABS)が、2007年6月現在の一世帯あたりの年間所得に基づき、地区ごとの富裕水準を比較したもの。モスマン地区の住民の平均所得は3年間で30%アップ。全国第2位はシドニー東部のウーララ地区で、一世帯あたりの平均所得は$85,200だった。第3位はハンターズ・ヒル地区で$77,800。上位10位のほとんどを、シドニーのノースショア地区とイースタン地区が占めた。
ほとんどの州都周辺地区で過去3年間に所得増が確認された中、シドニー市内のインナー地区だけは逆行。同地区における一世帯あたりの平均年間所得は3年前の$30,450から$29,020に減った。
HSC継承言語部門 盲目の移民女性徒がトップ [教育]
ニューサウスウェールズ州の統一試験Higher School Certificate(HSC)の結果が12月16日、発表された。州内の生徒約7万人が、高校生活の集大成と志望大学学部入学を目指して受験。各教科ごとの最高得点を出した生徒などが毎年、表彰される。
今回のHSCの結果で特に注目を集めたのは、継承語としての外国語部門(インドネシア語:Indonesian Background Speakers)で最高点をとったリア・アンドリアニさんだ。リアさんは5歳のときに視力を失い、2007年にオーストラリアに移住してきたばかり。インドネシアでは同国語の点字を使って学んできたが、オーストラリアに移民後、シドニーのオープン・ハイスクールで英語と英語の点字の学習にも取り組んできた。HSCでは、すべて英語の点字で問題を読み、コンピューターを使って回答をタイプした。
今年のHSCの結果では、女子生徒が理系教科で高得点をマークする一方、英語での男子生徒の好成績が目立つなどの例年にない傾向が見られた。IT教科で最高点をマークしたニコルさん(カンバラ校)は、Tシャツを販売するオンラインビジネスを立ち上げ、すでに週当たり1000ドルの売上を達成している。同じくIT教科でトップだったパトリック君(カシミア・カソリック・カレッジ)も、既にITサポートビジネスを立ち上げ、運営中。農業教科でトップのレベッカさん(ピンブル・レディース・カレッジ)は、実家の農場で自らトラクターを運転し、農業を手伝う。ケネリーNSW州首相は、こうした結果に基づき、HSCの多様性と実質的な実力評価としての有用性を強調した。ちなみに、公立の選抜進学校であるジェームス・ルース校は、14年連続で今年も州内最優秀校の結果を修めた。
シドニーバス 労使交渉決裂 24時間スト突入 [社会]
海の珍味ウニ オージーグルメの間で静かな人気 [グルメ]
いまや寿司やラーメン、すき焼き、うどん、てんぷらなど、日本食に精通するオージーはすでに珍しくない時世だが、生のウニを味わう舌力が、静かに、確実に浸透し始めている。
シドニー・フィッシュマーケット内の有名店クリスティーズ・シーフードのウェインさんによると、ここ1年のウニの売上高は過去4年の合計を上回る規模に達しているという。オージーにとっては、新たな食材としてのウニが、日本食レストランを飛び出し、地元の高級レストランのメニューにのるようになってきた。高級シーフードレストランロックプールの有名シェフ、ニール・ペリーや、ヒューゴーズ・マンリーのマッシモ・ミレなどは早くからウニに注目。シンプルかつ独創的な一品として仕上げている。これまで国内で供給されるウニは、チリからの輸入品が主だったが、オーストラリアの近海は、まだ手付かずのままでウニが豊富に採れる。食文化としては歴史の浅いオーストラリアのグルメ事情は、まだまだ未曾有の可能性と方向性にあふれているようだ。
豪ポスト職員 48時間ストへ [社会]
マイレージ有効期間を1.5年にカット カンタス航空 [観光・レジャー]
カンタス航空は、マイレージポイントの有効期限を現行の3年から1.5年に短縮する。来年7月1日から適用。
顧客の同航空および関連サービスの利用頻度を上げることを狙ったもので、18ヵ月以内にマイレージポイントの加算や利用がない場合、それまでにためたポイントは無効となる。来年7月1日までにためたポイントに関しては3年間の有効期間がそのまま適用される。
電気代 62%高騰も NSW州 [環境]
水より安い激安ワイン クリーンスキン$1.99 [経済]
クリスマス・パーティーシーズンを控え、買物ラッシュを迎える中、1本(750ml)1.99ドルの激安ワインが登場した。大手スーパーのウールワース系大型リカーショップチェーン、ダン・マーフィンが8万2000本を売り出した。
話題の激安ワインは、クリーンスキン(ブランド名のないワイン)の白シャルドネと、赤カベルネ・メルロー。750mlの水が2.25ドル、コーラは3.84ドルで売られている中(いずれもウールワース価格)、前代未聞の破格の放出。2年来のぶどうの豊作続きと、豪ドル高による輸出減、さらにワイン愛好家の嗜好の変化が後押しした。昨年の豪ワインの輸出高は前年比11%減と、95年以来初めて前の年を下回った。豪州産シャルドネに代わってニュージーランド産カベルネ・ソビニョンの人気が高まり、カベルネ・メルローよりもシラーツの人気が高くなっている。
ちなみに先日、1本1.99ドルのシャルドネをいち早くゲットした友人宅にて、おそるおそる試飲してみたが、ソビニョン・ブラン系の口ざわりで大勢のパーティーで飲むには問題なさそうだ。
オオカミ人間症候群? 満月の夜の怪 [ヘルス]
満月の夜には凶暴化した急患が増える傾向が見られるーー豪州の病院での調査結果。
カリバリー・マーター・ニューカッスル病院で2008年8月から2009年の7月にかけて同病院で診察した急患の状況を記録した結果、満月の夜は特に、医者や看護師に噛み付くなどの動物的な衝動を見せる患者が多いことが分かった。こうした凶暴化した患者の23%が満月の夜の急患で、ほかの夜に比べてほぼ倍の割合だった。レオニー・カルバー看護師は、満月の夜の患者には、薬物やアルコールの影響による奇行が多く、月の影響がこうした薬物などの使用を助長するのかその因果関係は不明だが、満月の夜の急患の中には、凶暴な患者が多いのは確かとコメント。今回の調査結果は、間もなく発行予定の豪州医療ジャーナルに掲載される。
フレーザー島で4WD車横転 日本人観光客1人死亡 7人負傷 [社会]
12月13日午前9時過ぎ、日本人観光客が乗った4WD車がクインズランド州フレーザー島で横転し、1人が死亡、7人が負傷し、現地病院に搬送された。
事故にあった日本人観光客はいずれも20代の若者で、大型の4WDをレンタルし、フレーザー島の砂浜を走行していた。同砂浜では今年4月にも、外国人観光客が同様の事故で死亡。過去5年間に、4WD車で砂浜を走行中に起きた事故は106件あったことなどもうけ、現地当局では、速度規制や取り締まり強化などで、砂浜走行に慣れないドライバー向けの事故防止対策を講じていた。
ワイナリー経営者への度重なる恐喝 ようやく通報 逮捕へ [社会]
ワイン醸造元を恐喝し、500万ドル(約4億円)の支払を求めた男がこのほど、逮捕、起訴された。
被害者のジョン・カセラさん(50)は、人気銘柄「イエロー・テール」の製造元社長で、同ワイナリーは、オーストラリア国内の家族経営ワイナリーとしては最大規模。シシリーから豪州に移住したカセラさんの両親がはじめたもの。恐喝容疑で逮捕されたのは、マテオ・ドミニク(67)容疑者。ドミニク容疑者は2008年2月29日、カセラさんの家族に危害を加えるなどと脅し、30万ドルの支払を要求した。カセラさんが警察に通報しなかったのに味をしめ、同容疑者はさらにこの年、2回にわたり、それぞれ15万ドル、19万5千ドルの支払を要求した。この12月、さらに500万ドルの支払を求められたことから、カセラさんが警察に通報。今回の逮捕にいたった。ドミニク容疑者は、国内に身寄りはなく、逃走やカセラさん一家への危険行為などが予想されるとして、警察は来年2月の裁判で判決が出るまで拘束することを決めた。
巨大氷山 漂流10年 豪州に向け北上続く [環境]
11月の失業率 5.7%に改善 [経済]
豪州連邦統計局(ABS)の発表から、11月の失業率は前月比0.1%減の5.7%に改善したことが分かった。エコノミストらの大方の予測を覆し、国内経済の堅調ぶりがうかがわれた。
11月の実質雇用創出数は3万1,200件で、このうち3万800件をフルタイム雇用が占めた。州別ではビクトリア州が前月の5.7%から5.4%に改善、ニューサウスウェールズ州も6.1%から6.0%に下がった。サウスオーストラリア州5.5%(5.3%)、クインズランド州6.1%(6.0%)、西オーストラリア州5.2%(5.0%)だった。(( )内は10月の失業率) 豪州政府は今年の初め、国内失業率は年内に8.5%まで悪化する見通しを示していた。エコノミストらも、11月の失業率は前月より悪化するとの見通しが多かった。
犬がとりもつお気軽社交の場 ドッグランのもう1つの魅力 [社会]
犬の散歩に愛犬家たちが毎日通う公園は、犬どうし以上に飼い主達にとっても貴重で、気軽な社交の場となっているようだ。
メルボルン拠点のタウンプランナーであるバージニア・ジャクソンさんが地元の約150人の愛犬家に2ヵ月かけて聞き込み調査を実施した結果、95%の人が飼い犬たちがきっかけで見知らぬ人との会話が始まったと答え、38%の人は、犬の散歩で友達ができたと回答。愛犬家にとってドッグランは、気楽に人とふれあい、新たな人脈や友達の輪を作る舞台ともなっている。
オーストラリアでは公共の公園や運動場の一部が、Off Lead(犬を自由に放して遊ばせる)可として、いわゆるドッグランに解放されている。こうした公園では、パーティーシーズンたけなわのクリスマスの時期になると、「何月何日何時から各自BYO:Bring Your Own(飲み物や食べ物など持参)で青空飲み会開催」といったような張り紙をよく見かける。非公式で、愛犬家の誰かが何気に企画し、興味のある人は犬連れで自由に参加し、世間話をしながら、夏の夕暮れ時を楽しむ光景が恒例化しつつある。場所によっては、毎週金曜日ごとに、こうした自発的自由参加型の犬と愛犬家たちのプチ・パーティーが定着しているところもある。犬にとっても、愛犬家たちにとっても、まさに小さな幸せを実感できる習慣だ。
NSW州内陸で山火事多発 消火ヘリ墜落 1人死亡 [環境]
ニューサウスウェールズ(NSW)州ミッドコースト地方ドリッゴ地区で12月9日、山火事の消火作業にあたっていたヘリコプターが墜落し、1人が死亡、1人が重体となっている。
前日の8日、同州内陸地方では日中の最高気温が40℃近くまで上がり、おりからの強風で、約90ヵ所で山火事が発生し、延べ1600人が消火作業にあたった。ブルーマウンテンからさらに内陸に入ったバサースト付近では、消火作業にあたっていたヘリコプター2機が空中で接触事故を起こしたが、両機とも体勢を立て直し着陸し、計4人の乗組員は無事だった。一方、地上で消火作業にあたっていた住民の男性2人(50、20)が重いやけどを負って病院に搬送された。首都キャンベラから車で約1.5時間ほどのクタマンドラでも、山火事の勢いが増している模様だ。
子供番組専門の無料放送開始 国営ABC3 [教育]
国営ABC放送はこのほど、子供番組だけを扱う専門局ABC3の運営を開始した。6歳から15歳の子供向けの番組を無料で配信する。
ABC放送の構想は、2007年から検討、計画されてきたもの。ABCこどもTVのティム・ブルックハント局長は、「従来、子供向けといえば幼児向けが中心で、10代の関心や発達段階に適した番組に力を入れたいと考えてきた」とコメント。無料のデジタル放送を通して、毎日午前6時から午後9時まで、特に8歳から~12歳の視聴者を対象とした番組を提供する。連邦政府は同取り組みに向けて向こう3年間に6,700万ドル(約55億円)の予算を確保。番組作りやウェブサイト運営などに充てる。
中国からの移民数 英国・NZを抜いてトップ [社会]
今年10月までの4ヵ月間の移民統計で、中国からの移住者が英国、ニュージーランドといった従来の主な出身国をおさえ、最多だったことが分かった。
中国からの移住者の数はこの間、6,350人を記録。英国からは5,800人、ニュージーランドからは4,740人だった。豪州政府は今年3月、世界金融恐慌の影響を懸念し、技能移民受入数は18,500人削減することを決めた。これにより、英国やニュージーランドなど、従来移民の大多数が同カテゴリーで占める国からの移民が減った一方、家族呼び寄せの制度利用が多い中国が両国を上回ったもようだ。中国からの移住者は毎年15%の割合で増えている。これに対して、英国からは28%減、ニュージーランドからは47%減で縮小している現状だ。