巨大氷山 漂流10年 豪州に向け北上続く [環境]
南極大陸からはがれ落ちた巨大氷山が、豪州西オーストラリア(WA)州に向けて北上を続けている。NASAの衛星写真などをもとにこの氷山を発見した南極雪氷学者のニール・ヤング博士によると、同氷山は現在、WA州から南南西1700キロの海上を漂流しており、海流と風にのって、北へと向かっている。
B17Bと名づけられたこの氷山は、面積140平方キロメートル、長さ19キロ、幅8キロの規模で、現在、東経107.5度、南緯48.8度の位置にある。ヤング博士は、こうした規模の氷山が崩壊することなく北上し続けるのは珍しいとコメント。B17Bは、約10年前に南極ロス棚の東端からはがれ落ちたものという。
11月の失業率 5.7%に改善 [経済]
豪州連邦統計局(ABS)の発表から、11月の失業率は前月比0.1%減の5.7%に改善したことが分かった。エコノミストらの大方の予測を覆し、国内経済の堅調ぶりがうかがわれた。
11月の実質雇用創出数は3万1,200件で、このうち3万800件をフルタイム雇用が占めた。州別ではビクトリア州が前月の5.7%から5.4%に改善、ニューサウスウェールズ州も6.1%から6.0%に下がった。サウスオーストラリア州5.5%(5.3%)、クインズランド州6.1%(6.0%)、西オーストラリア州5.2%(5.0%)だった。(( )内は10月の失業率) 豪州政府は今年の初め、国内失業率は年内に8.5%まで悪化する見通しを示していた。エコノミストらも、11月の失業率は前月より悪化するとの見通しが多かった。