シドニーは21年連続で暖冬を記録 [環境]
気象庁の発表から、シドニーの冬の平均気温が21年連続で平年を上回る暖冬を記録していることがわかった。昨年度は史上3番目に暖かい冬を記録。明日9月1日は、日中の最高気温が25度前後まで上がる予報。この暖かさは続かないもようだが、9月後半にかけては、気温が30度まであがる日も珍しくないという。
シドニーにスパイダーマン現る 高層ビル登頂直後に逮捕 [その他]
移動式監視カメラで速度違反取り締まり NSW州で実動開始 [社会]
ニューサウスウェールズ州警察が7月に導入開始したスピード違反取締カメラ搭載車による検挙手続が、実質有効始動となる。約1ヵ月半の移行期間を経て、8月28日から、同カメラによる検挙対象者は、罰金および減点の対象となる。
NSW州警察当局は7月19日、カメラ搭載の移動式スピード違反取り締まり対策を試験的に開始した。同カメラが捕えた違反ドライバーはこれまでに1374人。移行期間ということで、実質的な罰金や減点措置はとられず、警告文が通知された。当初、カメラ搭載車を覆面式としていたが、ドライバーからの抗議の声にもとづき、搭載車と分かる目印がつけられることになった。州内の事故多発地点を中心に、6台が監視にあたる。
前代未聞 バーベキューライダーに罰金$800 [社会]
粗大ゴミ置き場に捨ててあったバーベキューテーブルを持ち帰ろうと、オートバイに乗せてメルボルン郊外のイースタンフリーウェーを走行した男性に対してこのほど、罰金800ドル(約6万円)、免許停止1ヵ月の有罪判決が言い渡された。
道路交通法違反で起訴されたのは、ニュージーランドから豪州に移住して間もないマイケルさん(29)。そもそもマイケルさんが危険走行を行ったのは2008年1月27日と、2年以上前の事だ。バーベキュー用テーブルを抱っこするようにバイクに乗せて走るマイケルさんの姿に驚いた通行人が撮った写真が、ネットやメディアで評判なり、警察の目にとまった。警察はこの写真からマイケルさんの身元を確認し、今回の起訴となった形だ。問題の写真で一躍有名になってしまったマイケルさんに対して、バーベキュー用品販売大手企業から広告に起用したいという誘いもあったという。有罪の判決を受けたマイケルさんは、「僕の失態が、ほかの人のよい勉強材料になり、危険走行が減ることを願います。自らの過ちに対する代償はちゃん払わなきゃね」と、神妙。拾ったバーベキュー用テーブルは壊れていて、一度も使うことはなかったという。
大量殺りくテロ計画を立案せよ WA州の高校宿題に騒然 [教育]
西オーストラリア州の高校で、化学兵器や生物兵器を用いてできるだけ多くの豪州市民を殺害するためのテロ計画を考案し、提出せよとの宿題が出された。課題の内容にショックを受けた生徒の一人が副校長に相談し、明るみとなった。
自らがテロ組織の一員として、警戒心の薄い豪州市民をできるだけ多く殺害するための方法と、ターゲットとする市民層、計画実施場所について考察し、立案作成を課題としたのは、カルグーリー・ブールダー・コミュニティー高校に勤める若い女性教諭。10年生の生徒からの相談を受け、学校側は生徒達に課題提出は任意とし、未提出でも成績には直接影響しないと説明したが、撤回措置はとられず、実際に課題を完成し、提出した生徒も複数いた。保護者や教育委員会で問題点を指摘する声が高まり、女性教諭も深く反省したもようだ。学校側はこの女性教諭について、非常に仕事熱心で生徒や周囲からの信望も厚く、今回の間違いは、その熱心さと経験不足が極端に偏ったものと弁明している。
マクドナルドの利用者数 1日あたり170万人 [グルメ]
証人はブルカをとって 地方裁判の指示に賛否両論
西オーストラリア州地方裁判所の裁判官によるイスラム教徒の女性証人に対する指示決定が、世界の注目の的となっている。イスラム教徒の女性が身にまとっている頭から顔をすっぽりと覆うブルカについて、法廷で証言する際にはブルカを着用せず、素顔で臨むこととした。
イスラム教徒の女性が身にまとうブルカは、フランスをはじめ欧州諸国で公共の場での着用を禁止する動きが進む中、宗教や文化、価値の自由選択の視点から、移民社会オーストラリアでも議論の対象となっている。そうした中での今回のWA州地方裁判所の判断は、国内外からの注目を集めている。発端は、元イスラム教系女子校運営責任者に対する、生徒数の水増し申請と政府補助金の不正受給による詐欺罪の裁判で、証人としてイスラム教徒のタスニームさん(36)が証言台に臨んだ際に、被告側弁護士が、裁判員は証人の表情を見て確認する必要があると要求したもの。同要求に対して、ショーナ・ディーン裁判官が、今回の裁判に限る特例として、次回タスニームさんが証言する際には、ブルカを外して臨むようにと指示した。メディアによる世論調査によると、地元一般市民の8割近くが今回の決定を支持する一方、国際法に関する専門家からは、証人の人権保護に抵触するといった否定的な見解も上がっている。
オーストラリア人の中には、ブルカは女性の権利と自由を剥奪するものだとの視点で、国内の価値観や文化にそぐわないとして、その着用を禁止すべきだと考える人も少なくない。ただ、こうした見解を抱く人々は、その文化的背景や歴史に特別な意味をなす民族衣装とアイデンティティーの関係を理解する上で必要な習慣や価値観を持さない人が多いのも現状。現代にあってブルカは、テロリストが顔を隠すための隠れ蓑ともなりうる点で議論の対象となるのは自然な流れといえるが、イスラム教徒女性としてのアイデンティティーとブルカの関係について、一方的に否定したり無視したりするのは傲慢なような気がする。
シドニーで人工心臓移殖手術 南半球では初めて [ヘルス]
シドニーのセント・ビンセント病院でこのほど、心臓移殖を必要とする男性患者に人工心臓の移殖手術が行われた。南半球では初めてのケースとなる。
人工心臓の移殖を受けたのはフェアフィールド地区在住のアンジェロ・ディカノさん(50)。約5時間におよぶ手術で、本人の心臓が摘出され、適切な臓器提供者が出るまでの代行臓器として人工心臓が移殖された。同病院では、心臓移殖の順番待ちの患者が常時、30人前後待機している状況だ。ディカノさんは、人工心臓を移殖しなければ余命2週間と診断され、今回の手術がとなった。
女児失そう事件の渦中 夢で告げられた場所に胴体見つかる
シドニー西部郊外ドーンサイドで、行方不明となっている女児の生存が絶望視される中、袋に包まれた胴体だけの成人女性の遺体が見つかった。地元アボリジニの住民が、女児の失そうに関して夢で告げられたという場所を探していて発見された。
首や手足のない胴体だけの遺体は、黒いビニールの袋に包まれて、雑木林の中に遺棄されていた。発見者の地元住民シェリル・ラジャウェーさんは、行方が分からなくなっているキーシャ・アブラハムズちゃん(6)の家族を支援する中、夢の中で少女が殺され、その遺体がナラジンジー自然保護区に捨てられていると告げられた。シェリルさんらはこの夢にそって同地区内を探していたところ、今回の発見につながった。警察では、今年6月19日から行方不明となっているカーリンフォード在住のクリスティ・マグドガルさん(31)の可能性が高いとして、確認作業とともに、遺体のほかの部位の捜索を続けている。ちなみにキーシャちゃん失そう事件では、両親の関与疑惑などさまざまな憶測が広がっており、事件は依然として未解決のまま。
7月の失業率 5.3% 前月比0.2%上昇 [経済]
新型インフルエンザ NZで依然流行中 [ヘルス]
世界保健機関(WHO)はこのほど、新型インフルエンザ大流行の終息を宣言したところだが、隣国ニュージーランドは依然として予断できない状況らしい。8月11日付デイリーテレグラフ紙が伝えた。
同国保健当局のダレン・ハント局長代理の発表によれば、同国で今年に入って新型インフルエンザで亡くなったと思われる患者の数は4人。入院患者の数は300人に達し、このうち30人が集中治療室での治療を受けた。昨年の流行時にあまり影響が出なかった地域で患者数が目立っており、地域によっては十分に注意する必要があるようだ。
医学部留学生 研修先不足で正式資格登録に足止め状態 [ヘルス]
ニューサウスウェールズ州で今年医学部を卒業し、1年間の研修医としての派遣先が決まらない留学生の数が100人を超える現状だ。一般医としての正式登録には、卒業後1年間の研修実績を積む必要がある。研修先を確保できなかった留学生は、空席が出るまで一時帰国も余儀なくされる。
医学部卒業生の研修先を確保する機関によれば、同州における今年の卒業生の数は685人。これに対して同州内の公立病院における派遣枠は747人分ある。しかし、他州からの研修申請者が殺到し、派遣枠に見合う研修医指導者が足りないという。豪州およびニュージーランド国籍の卒業生向けに優先的に派遣先を確保した結果、115人の留学生はいまだに研修先が確定していない。
新に世界遺産 ハイドパークバラックスほか囚人収容所跡登録 [観光・レジャー]
シドニーのハイドパークバラックスや西オーストラリア州のフリーマントル刑務所跡地など計11の歴史的建造物や跡地を含む「Australian Convict Sites」がこのほど、新に世界遺産に登録された。豪州国内の世界遺産の数は18となった。
ブラジリアでこのほど開かれた第34回世界遺産委員会の審議で決まった。18世紀から19世紀にかけて当時のイギリス帝国は豪州国内約3000ヵ所に囚人収容施設を建設し、植民地開拓の荷役を担う労働力としても何万人もの罪人が本国から送られてきた。今回登録されたAustralian Convict Sitesは、下記のサイトから一覧できる。http://www.environment.gov.au/heritage/places/world/nominations/convict-sites/information.html
なお、オーストラリア政府観光局が運営する公式ツイッターは、身近で旬の情報を発信している。http://twitter.com/Go_Australia
Sushiの次はこれ! 日本酒ブーム到来の兆し [オージートレンド]
青い空と海、ビールとワインとBBQに裸足が真骨頂のワイルドなオーストラリアで今、日本酒ブームが密かに注目を浴びつつある。
日本酒製造協会のデータによれば、オーストラリア向けの日本酒輸出量は2004年の95キロリットルから2008年には135キロリットルと急成長している。ここ数年、シドニーやメルボルンでは本格的な日本酒銘柄をそろえたおしゃれな日本酒バー・レストランが地元オージーたちの新たなグルメトレンドにもなりつつあるようだ。
日本酒バー・レストラン(一部)
●Sake Restaurant and Bar (メルボルン) http://www.sakerestaurant.com.au/
●Sake Bar Kura (メルボルン)http://www.kura.com.au/
●Nihonsyu (メルボルン)http://www.nihonshu.com.au/
●Sake&Grill Maedata (メルボルン)http://www.melbournegastronome.com/2009/02/maedaya-sake-grill-gem-of-izakaya-in.html
●Sake Restaurant and Bar (シドニー)http://www.sakerestaurant.com.au/
●Toriciya (シドニー)http://www.toriciya.com.au/
●Sake Sake (シドニー) http://www.sakesake.net.au/
●Watermoon (シドニー)http://www.eatability.com.au/au/sydney/water-moon/
●Kabuki Shoroku (シドニー)http://www.kabukishoroku.com.au/default.htm
City2Surf シドニーからボンダイへ14km 8万人が疾走 [スポーツ]
シドニーで8月8日、市内からボンダイ・ビーチをめざすチャリティー・マラソン大会「City2Surf:シティーツーサーフ」が開催された。今年で40回目を迎える同イベントには、過去最高の8万人が参加者した。
絶好のマラソン日和に恵まれた当日午前8時半、オリンピック競泳選手グラン・ハケットさんの合図で、8万人の走者が全長14kmのコースをいっせいにスタート。上位入賞を目指す真剣派から、もっぱらイベントを楽しむ記念派まで、おもいおもいのランナーウェアーやコスチュームが通りをうめた。各種チャリティー向けの募金活動を目的としたイベントで、8月9日現在約235万ドル(約1億9千万円の募金が集った。募金希望者は、上記City2Surfのホームページから、希望のチェリティー団体を指定し、個人やグループで募金活動をすることができる。
豪州産牧羊犬ケルピー競売 落札額70万円 過去最高値 [その他]
ビクトリア州で開かれた牧羊犬の競売で、3歳のケルピー種が$8600(約70万円)で落札された。牧羊犬の競売では過去最高額を記録した。(写真はケルピー雑種見本)
黒と茶色の毛並みが特徴の典型的なケルピーのオス「ファームコート・サム」は、ニューサウスウェールズ州ブロークン・ヒルで訓練された。サムを落札したのはクインズランド州で4万4千ヘクタールの牧場を営むブルース・ゴドフリーさん。ゴドフリーさんは4匹の牧羊犬を飼っているが、このうちの1匹が、モーターバイクからの転落事故で働けなくなってしまい、補充のための優秀な犬を求めていた。優秀な牧羊犬は、人間2人分と、オートバイ1台分の労働力を担う。
ちなみに写真のケルピー雑種は間もなく13歳。数年前、散歩中にすれ違ったケルピーのブリーダーをしているという人に、「その犬は2000ドルぐらいしたのか」と聞かれた逸話がある。実際はマーケットで30ドルだったのだが。羊や牛を見ると、怖がって逃げる小心犬。
高齢化社会 痴ほう患者数は2050年までに100万人に [ヘルス]
家畜を襲う超巨大ワニ 今もどこかに NT州 [環境]
夢のマイ・アイランドも夢じゃない!? 最低価格4千万円 タスマニア州
タスマニア州で無人島が売りに出されている。売却予想価格は50万ドル(約4千万円)~100万ドル(8千万円)。詳細は販売代理店である現地不動産会社ロバーツ・リアル・エステートまで。
タスマニア州東海岸に位置するフレイシネット国立公園に含まれるリゾート地コールス・ベイをのぞむピクニック・アイランドは、陸地までわずか800メートルの距離にある無人島だ。島の面積は約6800㎡。海鳥やペンギンが多く生息する。2005年にクインズランド州拠点の開発業者が6万5千ドル(約5200万円)で購入。同島では、最高10人までの収容能力のあるキャンプスタイルのロッジに限って建設計画が認可されている。エコツーリズムを起業し、運営したい人向けの長期リースも検討対象となっている。
だだっぴろいよオーストラリア カーナビまかせもほどほどに [観光・レジャー]
豪州ワイン 新天地 中国市場進出に本腰 [経済]
豪州ワイン業界は巨大市場中国での地場固めに本腰を入れている。豪州にとって中国は、2015年までにワイン輸出の最大市場となる見通しだ。
豪ワイン協会はこのたびの上海国際万博で、10種類の国内ブランドを紹介している。中国市場における輸入ワインのなかで、豪州産はフランス産に次いで第2位。輸出量は2011/12年までに2860万リットルに達する見込みだ。現在、北京、上海、香港に事務所設立準備が進められている。ヤコブス・クリークのブランド名で知られ、中国進出に特に力を入れているオーランド(南オーストラリア州バロッサバレー地方)では、中国から約600人の従業員を豪州に招き、オーストラリアワインに関する知識伝授にも熱心に取り組んでいる。